忘却曲線

記憶は一日で66%消える 学習内容を定着させる3ステップ

記憶は一日で66%消える

「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか。

ドイツ人心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した研究結果で、これによると、人の記憶は以下の割合で消えていきます。

忘却曲線

 

20分後:42%
1時間後:56%
9時間後:65%
1日後:66%
2日後:73%
6日後:75%
1ヶ月後:79%

出典:Wikipedia

 

人の記憶は1日で66%消えます。
・エビングハウスの忘却曲線は「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)をいかに覚えられているかということを検証した結果ですので、中小企業診断士の勉強のように、それ自体に意味がある内容はもう少し定着率が高いとは思います。
・得意、不得意も含めて人それぞれバックグラウンドが異なりますので数値化は困難ですが、想像以上のスピードで記憶は失われていきます。

科目毎に学習している受験生は要注意

・1月は財務会計、2月は経済学、3月は経営法務…。のように、科目毎に学習を進めている受験生は要注意です。

1ヶ月その科目に触れていないだけで、79%忘れている可能性があります。

忘れる前に覚え直す

 

「覚える→忘れる→覚える→忘れる」を繰り返す程無駄な勉強方法はありません。

・記憶を定着させるコツは忘れる前に覚え直すことです。

復習のタイミングは1日後、1週間後、1ヶ月後

 

記憶が長期記憶となり、定着しやすい復習のタイミングは1日後1週間後1ヶ月後と言われています。
・このタイミングでいかに復習できるかが重要なポイントです。
・たった5分間目を通すだけで、記憶の定着率が劇的に向上すると言われています。

学習内容を定着させる3ステップ

① 学習が終わったら、手帳(スケジューラーでもエクセルでもなんでも良いです。)を開き、その日の学習内容(テキストのページや過去問の年度)を、1日後1週間後1ヶ月後に記入します。

② 勉強を始める前に手帳を確認して、まずは書いてある学習内容の復習を行います。

③ 復習が終わってから新しい分野の学習を行います。

以降①からのステップを繰り返します。

リズムができるまでは苦痛かもしれませんが、これを習慣化できれば記憶の定着率が劇的に向上します

効果的な記憶を心掛けて、効率良く学習を進めましょう。

参考になれば幸いです。

試験勉強頑張ってくださいね!