メリット、デメリット

独学か予備校かはメリットデメリットの大きさで決める

診断士試験は独学が良いのか予備校が良いのか

・診断士受験生が最初に考えることは、独学で学習をするか予備校を使うということだと思います。

・今回は、独学か予備校かを選ぶための基準について解説していきます。

 

予備校に行かなければ合格できないわけではない

・大前提として、診断士試験は独学でも合格可能ですので、予備校がマストという訳ではありません。

※詳細はこちらの記事で解説しています。

関連記事

診断士試験は独学で合格可能でしょうか?6割は独学・私を含めた診断士合格者25人に確認したところ、14人は独学で合格していました。・約6割が独学です。 合格率20%以上の試験は独学で合格できる・一般的[…]

独学

予備校はインプットの効率を高めるもの

・勘違いされがちなのですが、予備校はあくまでもインプットの効率を高めるものであって、カリキュラムを全てこなせば合格できるということではありません。

・模試等はありますが、基本的に予備校の学習はインプット中心です。

・試験対策にはインプットよりもアウトプットの方が重要ですので、予備校のカリキュラムに加えて過去問演習等のアウトプットを自ら行う必要があります。

関連記事

アウトプットの重要性を実証した実験があることをご存知でしょうか? アメリカバデュー大学のカーピック博士達は、生徒にスワヒリ語40単語を覚えさせるテストを通じて、「テキストを読む(インプット)よりも、問題演習(アウトプット)[…]

アウトプット

 

独学か予備校かはメリットデメリットの大きさで決める

・よく独学と予備校とどちらが良いのか?という議論を見かけますが、これは本筋を捉えた考え方ではありません。

・独学が良いか予備校が良いかは人によって異なります。

メリットとデメリットの大きさは人によって違う

・メリット、デメリットの大きさは人によって異なります。

・例えば、予備校のメリットであるスケジュール管理をしやすいということを例にとると、学習スケジュール管理が苦手という方にとっては大きなメリットですが、既に自分なりの方法を確立している方にとってはさほど大きなメリットではありません。
・また、予備校のデメリットである費用が掛かるということについても、会社の補助が貰えたり、今年是が非でも合格しなければならないという方にとっては、それほど大きなデメリットと感じないかもしれません。

メリット>デメリットであれば予備校を選択する

・重要なのは予備校を利用することのメリット、デメリットを自分にとっての大きさで比較して、メリットの方がデメリットよりも大きければ予備校を選択し、そうでなければ独学を選択するということです。

予備校のメリット

学習内容に強弱を付けることができる

・予備校講師は過去の出題傾向や自身の経験から判断して、「この論点は殆んど出題されないから一度目を通すくらいで構いません。」「ここだけは絶対に暗記してください。」というように、学習内容に強弱を付けて解説します。

・もちろん重要度が記載されたテキストも市販されていますが、不特定多数に向けた市販テキストで極端なことを記載するのは難しいですし、細かいニュアンスまでは伝えることが出来ません。

・複数科目の学習が必要な診断士試験において、学習内容に強弱を付けることが出来るということは予備校ならではのメリットです。

スケジュール管理がしやすい

・通学の場合はもちろんですが、通信の場合にも、本番までのスケジュールを意識して教材等が送付されてきます。

・予備校のスケジュールに従って学習を進めることで学習管理がしやすくなります。

教材選びに悩まなくて済む

・診断士試験は一次試験が7科目、二次試験が4科目ありますので、教材選びが難しいです。

・予備校の教材は、過去問や模試を含めて合格に必要な教材が網羅されています。

・過去問は何年分やれば良いのか、模試は受けた方が良いのか、副教材は買った方が良いのか等、あれこれと悩む必要がありません。

直近の法改正に対応できる

・市販のテキストの場合、編集時点と販売時点とでタイムラグがあり、直近の法改正等の論点がカバー出来ていないことがあります。

・予備校の場合には試験直前に法改正ポイントの解説講座を設けている場合が多く、これらに対応することができます。

モチベーションを上げてくれる

・長時間の学習期間を要する診断士試験では、モチベーション管理が重要です。

・通学の場合、診断士を志す他の受験生と一緒に講義を受けることになりますが、周りに頑張っている人がいると「自分も頑張らないと。」という気持ちになりモチベーションが維持しやすくなります。

・通信の場合でも、web講座を受講している人数がリアルタイムで分かったり、講師の方が講義の中で励ましの声を掛けたりと、モチベーションを維持する工夫が施されています。

他の受験生と意見交換をすることができる

・二次試験は相対評価ですので、「大半の受験生が解答していることを漏れなく解答すること。」が重要です。奇抜なアイディアは必要ありません。

※後日、解説します。

・他の受験生がどのように考えているか、どのような解答を作成しているかとを確認することは、二次試験対策としてとても効果的です。

 

予備校のデメリット

費用がかかる

・真っ先に思いつくデメリットは費用がかかるということでしょう。

・診断士試験対策講座の相場は大体20~30万円です。

・合格した場合には3~5万円がキャッシュバックされるという制度を設けている予備校もありますが、高額な出費であることには変わりません。

・一次試験、二次試験の受験料だけで約30,000円かかりますし、二次試験合格後実務補習を受ける場合には更に約150,000円かかります。

関連記事

今回は、中小企業診断士試験に合格、診断士として登録を行い、維持していくための費用について解説致します。①試験合格まで②登録費用③更新料(維持費)に分けて説明していきます。 ①試験合格まで […]

ドル お金

・教育訓練給付制度の対象になっている講座もありませんので、会社の補助等が無く、全てを自費で賄わなければいけない方にとっては大きな負担です。

比較的安い予備校もある

診断士ゼミナールスタディング等50,000円前後で受講可能な予備校もあります。

・私自信が受講したことがあるわけではないため、良し悪しについては言及しませんが、各社のHPを確認して良さそうであればこれらを受講するというのも一つの選択肢です。

休むと追い付けなくなる

・これは通学の場合のデメリットです。

・仕事が忙しかったり、体調を崩してしまったりと予定通り通学できないこともあると思いますが、講義は予定通り進んでいきます。DVDやweb講義で補習を受けることもできますが、通常講義に加えて補習を受けるのはかなり負担が大きいです。

・通常講義に追いつけず休んでしまう→補習が溜まってしまうという悪循環に陥ってしまい、全く追いつけなくなってしまう可能性があります。

予定通りに合格しないと無駄になる可能性がある

・意外と盲点なのがこちらのデメリットです。

・ストレート合格プランや1.5ヶ年プラン等名称は異なりますが、多くの予備校が一次試験と二次試験対策がセットになったプランを提供しています。

・これらのプランは1次試験を予定通り合格することを前提にしています。

・1次試験不合格の状態で2次試験対策講座を受けるというのはモチベーションが上がらないと思いますし、講座の受講期限は限られているため、結局二次試験対策講座に関する費用が無駄になってしまうという可能性があります。

雑音が気になる

・通学の場合、クラスに1~2人は「ここは出ない。」「ここは絶対やった方が良い。」「この教材は必須。」というようなこと(敢えて雑音と言います。)を語る受験生が必ずいます。

講師ではないですし、診断士試験に合格している訳でもないので全く気にする必要は無いのですが、そういった雑音が耳に入るとどうしても気になってしまいます。

 

いかがでしょうか?
この記事を参考にそれぞれのメリット、デメリットが自分にとってどの程度の大きさかということを意識して、独学か予備校を利用するかを検討してみてください。

以上、参考になれば幸いです。

※予備校選びについてはこちらの記事を参考にしてください。

関連記事

この記事は予備校を使うことを決めた受験生向けの記事です。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://consul-circle.com/dokugaku-or-yobikou/]予備校を利用しようと決めた[…]

予備校選び