NO IMAGE

成功の復讐とは?用語解説/一次・二次試験との関連

成功の復讐とは?

成功の復讐とは、過去の成功体験に引きずられて組織変革や新たなアイディアの実行ができなくなることを言います。

経営環境は時間とともに変化していきますが、「昔はこうやって成功したのだから、そのやり方を続ければきっと大丈夫だ。」という考えを捨てきれず、結果として環境変化に付いていけず(=時代のニーズにマッチできず)、経営危機に陥ってしまいます。

特に、創業者の手腕で規模を拡大した中小企業の場合には、①創業者が当時のやり方を変えることに抵抗がある、②従業員が創業者を否定することが難しいといった理由で「成功の復讐」に陥りやすくなります。

一次試験との関連

過去「成功の復讐」そのものを問われたことはまだありません。

似たような概念である「有用性のワナ」や「ゆでガエルシンドローム」は出題実績があります。

二次試験との関連

用語そのものを問われることはありませんが、「成功の復習」に陥ってしまっている企業は特に事例2で頻出です。

与件文では「老舗」や「過去に成功していた企業」「カリスマ社長が創業した企業」として描かれることが多いです。
経営環境が変わっているのにも関わらず昔のやり方を変えられないが為に、環境変化に適応できず窮地に陥っているというパターンです。「過去の復讐」から抜け出すためには
①経営環境を適切に分析すること
②大胆な経営改革を推し進めるリーダーシップ
が必要です。解答の際は従業員をはじめとしたステークホルダーの理解や、権限委譲等を意識するようにしましょう。

※用語解説では、テキストであまり触れられないものを中心に解説しています。まずは、テキストの内容を完璧に押さえることに注力してください。

関連記事

中小企業診断士 用語集《目次》中小企業診断士において重要なキーワードをまとめています。試験前に上から確認して分からないキーワードは予め確認しておきましょう。・成功の復讐[…]

用語集