模試

一次試験対策模試を受けるべき5つの理由とお勧め予備校

例年早いところでは3月くらいから、予備校の一次試験対策模試の受付が始まります。

模試は是非受けましょう
今回は、模試を受けるべき5つの理由とお勧めの予備校をご案内させていただきます。

模試を受けるべき5つの理由

理由① 全体の中での自分の位置が分かる

・診断士試験は年度毎に難易度のバラつきが多いため、過去問学習だけでは実力を図りづらい側面があります。

・重要なのは、過去問で何点取れたかではなく、全受験生の中で20%に入る実力があるかどうかを見極めることです。

・模試は、一定数の受験生が同じ時期に、同じ問題を解きますので、自分が今どの位置にいるかということを相対的に判断することができます

模試を受けている受験生は、時間と費用を掛けて予備校を利用していたり、しっかりと学習計画を立てていたりと、本気度が高い受験校が多い印象です。その中で上位20%に入る実力があれば、合格可能性はかなり高いと思われます。

理由② 自分の弱点を知ることができる

・模試の結果を分析することにより、自分の弱点を知ることが出来ます。

・ここで重要なのは、苦手科目を知ることではなくて、理解してきれていない論点、分野は何か把握するということです。

・自分が間違った問題のうち、正答率が50%を超えているような「大半の受験生が正答できている問題」を中心に復習をするようにしましょう。

・こういった問題は基礎論点であることが多く、本番では決して落とせない問題です。

・一方で、正答率が著しく低い問題については、本番でも出題可能性が低く、出題されたとしても差が付きづらい論点ですので、後回しにして過去問学習を行うようにしましょう。

理由③ 残された時間の学習プランを立てる参考になる

・全科目で(科目合格を狙っている方は当該科目で)確実に6割を取るためにはどうしたら良いか、残された時間を有効活用するための参考になります。

・本番までに確保可能な学習時間が少なく、全科目の対策が難しいという場合には科目合格を狙う方向性に切り替えるのも一つの手だと思います。

そういった判断をするうえでも模試の結果はとても有効です。

理由④ 本番当日のリハーサルになる

・模試は本番と同じ科目順、時間割で開催されます。

・模試を本番当日のリハーサルとして活用しましょう。

・会場受験を強くお勧めします。

・朝起きてから会場に行くまでの時間の使い方

・試験開始前の数分間に何をするか

・1日目が終わってから2日目を迎えるまでに自宅で何をするか

・当日何を持参するか

・どの程度の緊張感や疲労感を感じるか

等を意識すると効果的です。

理由⑤ モチベーション

・診断士試験は学習期間が長く、本番までにモチベーションが低下してしまうこともしばしばです。

・模試を中間目標に設定することにより、モチベーションを維持し、学習計画が立てやすくなります。

模試を受ける際の注意点

・模試をより効果的なものにするために、以下の点に注意しましょう。

決して諦めない

・模試の結果が悪くて決して諦めてはいけません。

・受験生の中には多年度受験生を始め、ある程度学習が進んでいる方も含まれており、受験時期によっては、かなりの実力差があるはずです。

・重要なのは、模試でA判定をもらうことではなく、本番で合格することです。

・結果を受け止め、本番で合格するためには何が足りないのか、何をすべきかを考えましょう。

(もちろん、結果が良くても慢心しては駄目です。)

得点は気にしない

・模試は、あくまでも全体の中での自分の位置を知るためのものです。

・得点自体は気にする必要はありません。

・特に6割以上取れたからこの科目は大丈夫という発想はとても危険です。

復習はそこそこに

・模試では本試験でほとんど出題実績が無い論点や、難易度の高い問題が数問出題されます。

理由としては、

①基礎論点だけだと過去問の焼き直しのような問題になってしまい、翌年以降模試の申込をする受験生が減ってしまう。

②基礎論点だけだと得点差がつきにくい。

③本試験で同じ論点が出題された場合には、自社で出題を予想していたというアピールになる。

④受験生の危機感を煽り、自社への入会等に誘導する。

等が考えられます。

個人的には全体正答率が30%が下回っているような論点については復習すら必要ないと考えています
・4択ですので勘でも25%の確率で正答できるということを考えると、正確に解答を導き出すことが出来た受験生はごく一部しかいないと思われます。
・そういった論点は、そもそも本試験での出題可能性が低く、出題されたとしても殆どの受験生が正答できないため、合否に影響を与えません。
・正答率の低い論点の復習に充てる時間は、過去問や、正答率の高い基礎論点に割きましょう。

1回受ければ十分

・模試は1回受ければ十分です。

・直前期に土日2日間を丸々模試で奪われるというのは勿体無いですし、非頻出論点に目が奪われてしまい、基礎論点が疎かになってしまうということに繋がりかねません。

・特に模試を受けた翌週に別の予備校の模試をまた受けるといった方法は全く意味がありませんので止めましょう。

多年度受験生の方は別の予備校で受験しよう

・模試を作成するのはそれなりに労力が必要です。

・作問は各予備校が雇った中小企業診断士等が担当している訳ですが、作問の過程で同社の過去の模試を参考にしている可能性が高いと思われます。

・何を言いたいかというと、過去に模試で出題した問題を流用していたり、予備校毎に出題範囲や形式が偏る可能性があるということです。

・多年度受験生で模試を利用する方は、以前とは別の予備校の模試を活用することをお勧め致します。

会場受験を選ぶこと

・先ほども一部触れましたが、
①模試は本番当日のリハーサルであるということ、
②本番同様、普段とは違う環境の中でどの程度自分の力が発揮できるのか、どの程度の得点が取れるのか図るためのものであるということ
を考えると、自宅受験はあまり効果的ではありません。立地の関係等はあると思いますが、可能な限り、会場で受験することをお勧めします。

予備校の選び方

・予備校を決める際には、以下のポイントを参考に選ぶと良いと思います。

ポイント① 会場受験が選べること

・可能であればそれなりの受験者数が予想される、大都市圏で開催されるものが良いです。

ポイント② 設問毎の正答率が分かること

・模試の出題特性を考慮すると、全ての問題を復習するというのはあまり効率的ではありませんので、問題の取捨選択ができるもの(設問毎の正答率が明らかになるもの)を選びましょう。

ポイント③ 結果開示から本試験まで一定の期間があること

・結果発表から本試験迄の時間が極端に少ないと対策の取りようがありません。

・極力、結果開示から本試験まで期間が長いものを選ぶことをお勧め致します。

ポイント④ 一定数の受験が見込まれる予備校であること

・受験者数が極端に少ないと、自分の位置を知るという目的が果たしづらくなります。

・ポイント①~③を満たす予備校は大抵が大手であるため、あまり気にする必要はありませんが、念のため気に留めておきましょう。

お勧め予備校

・これらの3つを満たすお勧めの予備校を紹介させて頂きます。

TAC

実施時期2019年6月29日(土)、30日(日)(予定)
成績開示時期7月第3週頃
申込開始時期2019年5月1日(水)~
受験費用6,200円(2018年度実績)

TAC模試の概要(2018年度版です。)

LEC

①1次ステップアップ全国模試

実施時期2019年5月4日(土)、5日(日)
成績開示時期2019年5月21日(火)
申込開始時期2019年3月1日(金)~
受験費用5,000円~6,400円
※1科目1,000円~でも受講可能

LEC1次ステップアップ全国模試の概要

②1次ファイナル全国模試

実施時期2019年6月29日(土)、30日(日)
成績開示時期現時点では不明です。
申込開始時期現時点では不明です。
受験費用5,000円~6,400円
※1科目1,000円~でも受講可能

資格の大原

実施時期2019年6月22日(土)、23日(日)
成績開示時期2019年7月17日(水)
申込開始時期不明(募集中)
受験費用5,000円

大原全国模試の概要(ページ中段です)

個人的にはLECステップアップ全国模試

・個人的にはLECステップアップ全国模試をお勧めします。

・それ以外の模試は全て6月末頃に模試が実施されますが、成績開示時期は7月中旬です。

・成績開示から8月の本試験迄2~3週間しか時間が取れません。多くの方が土日中心の学習スタイルだと思いますが、土日日数で言うと4~6日しかありません

個人的には超直前期のこの時期は基礎論点の抜け漏れが無いように基礎的な内容を再度見直すべきだと思います。

・全くテキストを開いたことが無い状態で模試に臨むということが無いように、5月第1週頃には一通りテキスト学習は終わっているような計画を立て、学習を進めていくことが理想的です。

 

以上、参考になれば幸いです。