80分の使い方(事例4)

《総論》80分の使い方(事例4)

以前、二次試験80分の使い方について解説しました。

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80分の使い方

事例1~3と違って、事例4は少し時間の使い方が変わります。

今回は事例4の時間の使い方について解説します。

80分の使い方(事例4)

事例4の時間の使い方は以下の通りです。

①設問1の確認(約2分)
②与件文の確認(約10分)
③解く(約60分)
④確認(約8分)

ひとつひとつ見ていきましょう。

①設問の確認(約2分)

・最初に設問を確認するのは事例1~3と変わりませんが、事例4で確認するのは配点と設問1の強みと弱みの数だけです。

強みと弱みの数

・事例4の設問1は必ず、財務指標を使って事例企業の強みと弱みを答えさせる問題です。

・強みを3つなのか、強み1つと弱み2つなのか、年度によって異なります。

・解答すべき数を確認して、あたりをつけながら与件文を読み始めましょう。

②与件文の確認(約10分)

・事例1~3と違って、事例4の場合には与件文と設問の関連性が少ないので、そこまで与件文の読み込みに時間をかける必要はありません。

・おおよそのストーリーを把握するくらいで大丈夫です。

事例4はとにかく時間が足りないので、できるだけ計算をすることに時間を使いましょう。

・但し、設問1を解く上で与件文はとても重要なので、強みはどこか、弱みはどこかという意識を持って読み進めるようにして下さい

③解く(約60分)

・残された時間を使って、設問をひたすら解きましょう。

まずは設問1

・設問2以降については何が出題されるか分かりませんし、難易度も年度によってばらばらです。

・ところが、設問1に関しては毎年同じような出題がされますし、慣れれば確実に点が取れます。つまり、大半の受験生が正解してきます。

・相対評価である二次試験において、多くの受験生が得点を確保する設問1を落とすと、合格がかなり厳しくなります。

・まずは、設問1の解答を仕上げましょう。

財務指標は与件文から探すのが鉄則

・設問1を解く際の鉄則は、与件文から強み弱みを見つけることです。

・事例4は与件文と財務諸表がセットになっていますが、財務諸表はあくまでも与件文から読み取れる強み弱みを数値で確認するための補足資料であって、財務諸表から強み弱みを考えてはいけません

・財務諸表は1年の経営成績の通知表、結果です。

・なにか原因があって、その結果、良い点、悪い点が数値として財務諸表に表れています。

ではその原因はどこから探すのか?
与件文です。

・与件文には、事例企業の強み、弱みを示唆するようなキーワードが必ず隠れています。

・財務諸表から財務指標を探そうとすると時間が掛かりますし、数値に紛らわされて与件文から読み取れない(根拠が無い)指標を選んでしまいます。当然これは評価されません。

くれぐれもいきなり財務諸表を確認して、手当たり次第財務指標を求めるというような解き方をしないようにして下さい。

解きながら書く

・事例4の場合には、設問毎の関連性が薄いため、そこまで一貫性を意識する必要がありません。

・通常のテストと同じように、解いたらどんどん解答用紙に書き込んでいきましょう。

分かりやすく書く

・事例4の場合には、丁寧にというよりは分かりやすくということを心掛けて下さい。

・計算過程が求められている場合は特に、何の数字なのか、何の計算をしているのかといったことが採点者に伝わるようにする工夫をして下さい。(後日解説予定です。)

・仮に結果の数値が間違っていたとしても、部分点として加点される可能性があります。

白紙は避ける

・分からなかったとしても、何も書かないということは避けましょう。

・結論が間違っていたとしても、部分点がもらえる可能性は十分ありますが、何も書かないと確実に0点になってしまいます。

・間違った内容を書いてもマイナスにはならないので、持っている知識を総動員して、何かしら書きましょう。

論述こそ丁寧に

・事例4では100字くらいの論述問題が出題されることがあります。

・事例4というと計算問題を重視しがちですが、論述問題こそ丁寧に取り組むようにしましょう。

・正誤がはっきりしている計算問題に比べ点数が取りやすく、与件文の内容を書き写しただけで点数が取れるサービス問題であることが多いです。

④確認(約8分)

・最後の8分は解答の確認(見直し)に使いましょう。

・確認すべきポイントは(1)単位(2)計算(3)四捨五入(4)書き間違え(5)解答欄です。

・単位(%、回、日、千円、百万円)は設問の指示通りか、計算ミスは無いか、四捨五入の位置は間違っていないか、読みづらい数字(1と7等)は無いか、解答欄(例えば、優れている点をa欄、問題がある点をb、c欄)は間違っていないか、といったことを確認します。

 

 

①設問1の確認(約2分)

②与件文の確認(約10分)

③解く(約60分)
強み弱みは与件文から、分かりやすく、白紙は避ける、論述は丁寧に

④確認(約8分)
(1)単位(2)計算(3)四捨五入(4)書き間違え(5)解答欄

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