以前、「合格答案を作るためには、「一貫性」「合理性」「明瞭性」「具体性」を満たした解答を作ることが重要である。」と解説しました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://consul-circle.com/[…]
診断士試験では事例企業の「問題」を問う設問と「課題」を問う設問が出題されます。「問題」と「課題」は明確に使い分けられている診断士試験において、「問題」と「課題」は明確に使い分けられています。この使い分けをしっかりと理解していない[…]
制約条件の具体例
・平成13年度から現在に至るまでの過去問を分析すると、制約条件にはいくつかのパターンがあることが分かります。
・パターン別に解説します。
パターン1 数の制約
・「~を2つ解答せよ。」というように解答数を制約するパターンです。
・解答数が制約されている場合は、解答の「切り口」を活用することが有効です。
二次試験は論述式です。80分という限られた時間の中で600字前後の解答を書き上げなければなりません。 制限時間内に合格答案を作成するために重要なのが解答の「切り口」です。切り口を使いこなすことで効率的に解答[…]
パターン2 切り口の制約
・「メリットとデメリットを解答せよ。」「強みと弱みを解答せよ。」というように解答の切り口が制約されているパターンです。
・通常解答の切り口は自ら考えますので、あらかじめ切り口が指定されているタイプの設問は、難易度としては易しい(=絶対にミスが許されない)設問です。
パターン3 ジャンルの制約
・「人事施策について」「製品戦略について」「生産管理面での課題について」というように、ジャンルが制約されているパターンです。
・当たり前だと思うかもしれませんが、自分で作った解答を読み返してみると人事施策を問われているのに組織のことを書いていたというようにジャンルの制約を守れていないことが往々にしてあります。
・自分で作成した答案を見返す際に、注意して確認するようにしてください。
パターン4 除外の制約
・「~以外に何が考えられるか。」「~を除いて、」というようにあらかじめ解答できる内容の一部が除外されているパターンです。
売上=客数×客単価ですので、
客単価を上げる方法を解答することが求められている可能性が高いです。
パターン5 時期の制約
・「2代目社長の時代に」「業績が好調だった時に」というように、時期が制約されているパターンです。
・与件文は時系列には書かれておらず、事例1、事例2を中心にいつのことか分かりづらくなっていますので注意が必要です。
・与件文を読む際、SWOTに加えて、段落毎に「年代」や「過去」「現在」「未来」等をメモしておくことがポイントです。
パターン6 目的の制約
・「従業員のモラールをあげるために~」「既存顧客の満足度を高めるために~」というように、目的を制約しているパターンです。
・解答の内容を実行したら本当に目的が達成されるのか?という視点で、「合理性」を強く意識して取り組みましょう。
今回は、合格答案に必要な「一貫性」「合理性」「明瞭性」「具体性」について解説致します。合格答案を作成するために必要となる重要な考え方です。ひとつひとつ確認していきましょう。一貫性解答全体で1つの診断報告書・二次試験は経営[…]
パターン7 前提の制約
・「~を考慮しながら解答せよ。」「ターゲット層を明確にしたうえで、解答せよ。」「C社の歴史を理解したうえで解答せよ。」というように何かを踏まえて解答を求めるパターンです。
・前提が制約されているということは、その前提に何か意図があるということです。
・過去の傾向で多いのが、その前提から想定される強みや問題を解答に盛り込むことを求めらているパターンです。
パターン8 図表参照の制約
・「図1の数値を用いて解答せよ。」「図表1~3を参考にして、解答せよ。」「当期の財務諸表を用いて、」というように図表を参照させるパターンです。
・図表を参考にしてと書いてあったとしても、あくまでも解答は与件文の内容を基に作成する必要があります。
・図表から読み取れる内容だけを解答するのではなく、与件文の内容を強く意識するようにしましょう。
パターン9 単位の制約
・「小数点第2位で四捨五入して、」「単位を明記して、」といった単位の制約です。
・ほぼ事例4特有の制約条件です。
・数字は合っているのに単位が間違っていたというミスは本当にもったいないので、注意してください。
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