二次試験筆記試験合格が発表され約1週間後に実施される口述試験。
今回は、私が受験した際の当日の様子をお伝えさせて頂きます。
二次筆記試験合格後
簡易書留が届きます。
・協会の公式HPに掲載された二次筆記試験合格番号一覧に自分の受験番号を見つけて狂喜乱舞したのも束の間、翌日にこんな書留が届きます。
・口述試験の受験日時、受験場所、班番号(受験番号みたいなものです。等の受験案内が事務的に記載されているだけで、
もちろん
「筆記試験おめでとうございます!」
「あともう一息ですよ!頑張ってください!」
みたいなことはありません。。。
(正式には口述まで受かって初めて二次試験合格なので「合格」っていうキーワードは使わないんですね。)
かなり中途半端な時間なので(●時34分とか)、どなたかと一緒に行く予定がある方は気を付けてください。
受験日当日
会場到着前
・遅刻したら終わりだと思っていたので、1時時間半前には現地周辺に到着していました(予定時間の30分前には受付を済ませるように受験案内には記載されています。)。
・会場近くのドトールで時間を潰していたのですが、口述試験受験者であろう人たちが大勢いて、異様な空気になっていました。
・想定問答集を読み込む人、試験官役と受験者役でロープレをするグループ(これは結構迷惑ですね。やめましょう。)と様々です。
会場到着
・会場に到着すると、一旦大きな講義室に通され、受付が始まるまで待機するように伝えられます。100人超はいたかと思います。
服装の指定はありませんし、合否には全く影響ないと思いますが、私服だと相当気まずい思いをすると思います。
別室へ移動
・受付を済ませると、別室へ移動します。
・班番号毎にあらかじめ決められた座席に着席し、机に貼られた注意事項を読むように案内されます。
・録音、録画は禁止
・面接時間は1人10分
・いくつか質問をするので、1問あたり2分を目途に回答してください。
といったことが記載されています。
いざ、試験会場へ
・試験時間5分前くらいになると、引率担当者の方が15名くらい一斉に教室に入ってきます(結構驚きます。)
・受験番号と氏名を確認した後、試験会場へ移動します(受験者1名毎に引率担当者が1名付きます。もちろん世間話をするような空気はありません。)
・試験会場につくと廊下の椅子で待機するように案内されます。ここにも先ほどと同じ注意事項のペーパーが置いてありました。
・時間になると、会場へ入るよう誘導されます…。
二次口述試験開始
・試験会場は小学校の教室くらいの大きさで、中央に大きな机と試験官の方が2名。向かい合った空席に着席するよう促されます。
・試験官の方は、一人は比較的若い方でもう一人はベテランの方でした(聞くところによると、フリーで診断士活動をされている方達のようです。)。
「これから事例企業1~4の企業について、いくつか質問をさせて頂きます。中小企業診断士として適切な助言をしてください。」
二次口述試験開始です…。
私が質問された事例
・私が質問をされたのは、残念なことに事例3と事例4でした。(事例1や2であれば人事施策やマーケティングなど、ある程度一般論で回答できるところもあるのですが、事例3、4はイメージがしにくいので出来れば回避したかったんですよね…。)
・ネットでは二次試験の成績が悪かった事例を優先的に聞かれるという書き込みもありますが、実際はそうではないと思います(後日、開示請求の点数が届いたら比較してみたいと思います。)。そもそも試験官の方の手元には問答集と採点表くらいしか置いてないですからね…。
面接官とのやりとり
※緊張して結構頭が真っ白になっていたので内容不正確かもしれません。
質問①(事例3)
「C社はプラスチック射出成形加工を営む中小企業で、元々住工混在地域に立地していましたが、同様の立地環境にあった中小企業とともに高度化支援資金を活用して工業団地に移転しました。今後C社が成長していく為にはどのような施策が必要になると思いますか。C社の歴史と強みを踏まえて回答してください。」
私の心の声
(歴史ほぼ言っちゃってない!?)
(施策?)
私の回答
「C社は金型の設計・製作から成形加工まで対応できる一貫生産体制と高い技術力を強みとして有しており、従業員のスキルアップにも力を入れております。今後は、工業団地内の他企業とも連携し、それらの強みをより向上させる施策が重要だと考えられます。具体的には、技術交流会を通じた共同研究や、共同受発注、大学や研究機関への人材派遣等が考えられると思います。」
質問②(事例3)
「C社は現在、顧客企業から短納期化や小ロット化、多品種少量化の要請を受けていますが、これらの要請に応える為に、今後C社が改善すべきことは何ですか。」
「非効率となっている段取り作業時間の短縮や5Sの徹底、成型機の加工順序等の見直しが必要になると思います。また、受注量や生産量の管理、適正在庫水準を確保することにより、顧客の要請に応えていくべきだと考えます。検討中の金型のデータベース化についても積極的に進めていくべきかと思います。」
「今後設備投資等も必要になると思いますが、どのような設備の導入が必要になると思いますか?」
(追加質問あるのか!?)
(設備?具体的な??)
「最新のマシニングセンタ等が考えられると思います・・・。C社のような中小企業にとっては設備投資は大きなリスクにもなりうるので、コストと想定収益を比較して適切な投資が必要になると思います・・・・・・・。」
質問③(事例4)
「D社は不動産関連のサービス業や不動産流通会社、不動産管理会社およびマンスリーマンション運営会社のサポート等を事業内容としています。D社は今後、自社の支店・営業所の拡大が必要と考えいますが、支店・営業所の拡大に伴って科目別CFの構成がどのように変化するか回答してください。」
(科目別CF!? ※聞き間違いかも知れません。)
「申し訳ありません。科目別CFということが良く分からないのですが…。」
「要は費用構成がどのように変わるかということです。」(※ほとんど記憶ありません・・・。)
「営業所の拡大によって収益の拡大に繋がる可能性はありますが、人件費や協力事業者等への業務委託費用の増加が懸念されます。また、営業所を自社保有とした場合には取得費用と維持コストが、賃貸とした場合には賃料等の固定費が増加すると考えられます。従って、想定される収益とコストを比較して適切な投資が必要になると考えられます。」
(さっきと同じような回答になってしまった…。)
事例4に関してもう1問質問をされたはずなのですが、忘れてしまいました。
想像していた以上に緊張しました。
試験終了後
・試験終了後は自由解散になります。
・面接時間は1人10分の予定でしたが、私の場合は多分8分くらいで終わりました。
・退出後、まだ他の受験者は面接中だったようで、廊下には誰もいませんでした。
「まさか落ちてないよな…。」
と不安を抱えながら帰路につきました。(無事合格してました。)
形式上の試験だからきっと大丈夫。と思っていてもやっぱり不安になりますよね。
ひょっとしたら今年から制度が変わって、適切に回答できないと不合格になるかもしれない。とか思ってしまって笑。
口述試験対策をしていて良かったなと思いました。
参考になれば幸いです。
※口述試験対策については後日更新予定です。