中小企業診断士試験の勉強をしているとよく「ファイナルペーパー」なるキーワードが出てきます。
これって何でしょうか??
ファイナルペーパーってどんなもの?
中小企業診断士試験特有の業界用語です
・ファイナルペーパーは、資格試験や大学受験等で一般的に用いられるものではなく、中小企業診断士試験において利用される業界用語です。
自分の弱点やポイントをまとめたものです
・中小企業診断士試験は科目が多く(一次試験は7科目)、試験当日に全教材を持っていくことは現実的ではありません。
・試験会場でものすごく大きなカバンに全テキストと問題集を入れて会場に持参していた方を見かけましたが、40分しかない休憩時間で全てに目を通すのは不可能ですよね。
(各科目の試験開始10分前には机上には何も出せませんし、終了後の解答回収やトイレ等を考えると実際には20分くらいしかないのでしょうか。)
・この短い休憩時間に自分の弱点や重要なポイントを効率的に確認する為に纏めたもの、これが「ファイナルペーパー」です。
※私が作成したファイナルペーパーの抜粋です。(汚くてすみません…。)
一次試験 運営管理、財務会計
二次試験(事例1、事例2)
いかがですか?
「ファイナルペーパー」を作成したことはなくても、同じようなものを作成した経験は皆さんあるのではないでしょうか。
ファイナルペーパーは作成した方が良いの?
理由1:作る過程に意味がある
・ファイナルペーパーは自分の弱点やポイントを簡潔にまとめたものですが、作成をするためには、大前提として自分の弱点やポイントを洗い出しておく必要があります。
・その作業をしている中で知識の漏れを防ぐことができますし、正確な理解にも繋がります。
理由2:試験当日の緊張をほぐす
・別記事で紹介させていただく予定ですが、試験当日の緊張感は想像以上です。模試のそれとは全く比較になりません。
・ここでテキストや過去問に目を通してしまうと、未知の論点を見つけたり、新たな疑問が生まれたりしてしまい(たいていは細かすぎて合否には影響を及ぼさない論点だったりします。)、緊張が加速してしまいます。
ファイナルペーパーに目を通し、
「最後にこの内容さえ押さえておけば大丈夫。」と開き直れることは試験当日には非常に重要です。
ファイナルペーパーはどうやって作る?
・特に決まったフォーマットはありませんのでお好みですが、以下のポイントを意識すると良いと思います。
①ノートではなくルーズリーフで作成しましょう。
・ファイナルペーパーは何度か作り直します。内容を差し替えたり、論点毎にまとめなおしたりする際に、ノートだと入れ替えができず不便です。ルーズリーフを活用するようにしましょう。
②科目毎に作成しましょう。
・試験直前はその科目に全力で集中する必要があります。
・複数科目の論点が混ざらないように科目毎に作成するようにしましょう。
(一緒にメモや計算用の白紙のルーズリーフを一緒にいれておくと便利ですよ。
③A4ルーズリーフ3~5枚(両面)くらいで収まる量にしましょう。
・ファイナルペーパーはあくまでも試験直前の備忘録的な存在です。
・10枚も20枚もあると目を通しきれませんし、そもそも試験当日にそれだけあやふやな点があるというのは明らかに勉強不足です。
・作成過程で理解や暗記をしてしまい、枚数を減らす努力をしましょう。
④試験2週間前くらいを目途に作成しましょう。
・作成を始めるのは試験2週間前くらいからが良いと思います。
・それまでに読んだテキストや解けなかった過去問、模試に再度目を通し、最後まで分からなかった箇所をピックアップしていきます。
・あまり早い時期から作り出すと書く内容が多すぎて、ただのまとめノートになってしまいます。(ちなみに私はまとめノート否定派です。)
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⑤何度も作り直しましょう。
・ファイナルペーパーを作成したら、何度も目を通して作り直していきましょう。
・目を通しているうちに理解できた、新たに分からないポイントが出てきた。ということはよくあることだと思います。
作る→目を通す→直す
・この作業を何度も何度も繰り返して、ファイナルペーパーをどんどんブラッシュアップしていきましょう。
・繰り返せば繰り返すほど、当日のファイナルペーパーに対する信頼感が増していきます。
とても重要なので是非作りましょう。
自分だけのファイナルペーパーを作って、自信を持って試験に臨むようにしましょう!
参考になれば幸いです。試験頑張ってください!