通常、二次試験は正確な得点が分かりません。
一次試験は正答と配点が中小企業診断士協会のHPで公表されますので自己採点が可能ですが、二次試験に関しては解答や採点基準が公表されませんので自己採点はできません。
協会から送付される試験結果通知についても、
合格者に対しては「口述試験のお知らせ」(得点に関する内容は一切ありません。)
残念ながら不合格だった方にはA~Dの得点区分が通知されます。
得点区分
・事例1~事例4および4科目の合計得点についてA~Dの得点区分が送付されます。
・得点区分は以下の通りです。
【得点区分】
A:60%以上
B:50%以上60%未満
C:40%以上50%未満
D:40%未満
【イメージ】
事例Ⅰ:B
事例Ⅱ:B
事例Ⅲ:C
事例Ⅳ:A
4科目の総得点:B
正確な得点を知ろう
・得点区分があるとは言え、B、Cランクでも10点の幅がありますし、Aランク、Dランクの場合には40点の幅があります。
正確な得点を知る方法
・自分の正確な得点を知るためには、中小企業診断士協会に対し、「情報開示請求」手続きをする必要があります。
・情報開示請求というと大変な手続きそうですが、やり方はとても簡単です。
ステップ1 協会HPから申請の案内を入手する。
・中小企業診断士協会のHPから「開示請求の申請手続きについて」の案内を入手します。
・ここからダウンロードできます。
※直接リンクが不安な方は協会HP内のFAQを参照してください。
一番下に開示請求手続きについて記載があります。
ステップ2 必要事項を記入
・案内の中にある「保有個人情報開示請求申請書」に必要事項を記載します。
・記載事項は、住所、氏名、生年月日、電話番号と、開示請求を行いたい受験年度、試験区分(一次試験か二次試験か)です。
ステップ3 必要書類を同封して送付
【必要書類】
①保有個人情報開示請求申請書
②本人確認のための書類(免許証やマイナンバーカードの写し)
③住民票の写し(取得後30日以内)
④返信用封筒(392円分の切手を貼付したもの)【送付先】
〒104-0061
東京都中央区銀座1-14-11 銀松ビル5階
一般社団法人 中小企業診断協会 試験業務課
電 話:03-3563-0851(代) ファクシミリ:03-3567-5927
※簡易書留で送付する必要があります。(郵便局に行く必要があります。)
以上です。
いかがですか。思ったより簡単ですよね。
ただ、意外と後回しにしがちなので、思い立った日に発送まで完了してしまいましょう。
結果通知までの期間
・開示請求から得点が送付されるまでは約1ヶ月だと思われます。
(「申請後1ヶ月を過ぎても回答が届かない場合には、電話でお問い合わせください。」とありますので、1ヶ月を目途に開示していると思われます。)
・ちなみに、私は12月8日(二次筆記試験合格発表翌日)に手続きを行いましたが1月18日時点でまだ返信はありません。
・口述試験を含めた二次試験合格発表日が12月25日ですので、もう少し気長に待とうと思います。
・返信がありましたらまたご報告させて頂きます。
情報開示請求手続きの受付は合格発表日以降
(追記)
・1ヶ月経っても連絡がないので問い合わせをしてみました。
・担当者の方によると、
「二次筆記試験の合格発表翌日の段階(2018年12月8日)では、まだ二次試験には合格していないため(口述試験があります。)、開示請求を受けたとしても、何も開示できない。」
「【該当なし】という回答では申し訳ないため、二次試験の合格発表日(2018年12月25日)まで診断協会で預かるという対応をしている。」
「回答が可能になる二次試験の合格発表日以降は、合格発表日以降に送達されてきたものから対応するので、それ以前に送達されたものは通常よりも時間がかかる。」
「目安としては2月中旬」
とのことでした。
気を付けましょう・・・・。
・ちなみに平成30年度の場合には、最速で開示された方は2019年1月17日のようです。(二次試験合格発表日:2018年12月25日)
大切なのは試験当日の手応えとの比較
・情報開示請求を行う目的は、得点を知って一喜一憂することではありません。
・重要なのは、試験当日の自分の手応えと得点の差を知ることです。
・失敗したと思って得点が低いのは仕方がありません。翌年に向けて準備を開始しましょう。
注意が必要なのは、手応えがあった時
・注意が必要なのは、手応えがあったと感じていたのに、思ったよりも得点が伸びていない場合です。
・この場合には、二次試験の解き方や考え方を根本的に変える必要があります。
・各受験予備校が発表する回答や合格者の再現答案を参考に、自分の回答、アプローチの仕方と何が違うのか、何が足りていないのかを分析するようにしましょう。
悩んだ時は二次試験対策を受講するのもあり
・自己分析をしても次の対策方法が分からない…。という場合には受験予備校の二次試験対策講座を受講することもありです。
・(特に一次試験を独学で突破した方にとっては、)決して安くない二次試験対策講座の費用を払うということに抵抗があるかもしれません。
・ですが、次の二次試験が不合格となってしまうと、再度一次試験からやり直すことになってしまいます。
・次の二次試験に向けて対策方法が具体的に分からない。という方は受験予備校を検討してみましょう。
※受験予備校の有効性の検証については後日記事にする予定です。
参考になれば幸いです!