予備校選び

ネットの評価で選んではいけない。予備校選びの注意点

この記事は予備校を使うことを決めた受験生向けの記事です。
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メリット、デメリット

予備校を利用しようと決めた受験生が次に考えることは、どこの予備校にしよう?」ということだと思います。

予備校はネットの評価で選んではいけません。

今回は予備校選びの注意点について解説します。

予備校はどこでも良い

・診断士対策講座を開講する予備校はたくさんありますが、結論から言うと予備校はどこでも良いと思います。

・他の診断士に聞いても使っていた予備校はバラバラですし、どの予備校を選んだとしても、しっかりと学習をすれば合格は勝ち取れます。

予備校はあくまでも学習の効率を上げるために活用するものです。
予備校のカリキュラムをこなしたら合格レベルに達するということではありません。

ネット上の評価で選んではいけない

予備校を選ぶ際、多くの受験生がネットの情報を参考にすると思いますが、予備校はネット上の評価で選んではいけません。

理由① 評価の基準が人によって異なる

・予備校の評価は、予備校そのものの良し悪しというよりも、受講生に合っているか否かという点に大きく左右されます。

・人によって予備校に求めるものや、合う合わないの基準が異なるため、一概に評価することは困難です。

理由② 評価は試験結果に大きく左右される

・予備校の評価は試験結果に大きく左右されます。

実際の受講内容にかかわらず、合格すれば「良かった。」というポジティブな評価、不合格であれば「分かりづらかった。」というネガティブな評価になりがちです。

クレーム対応がその後の顧客の行動に及ぼす影響をモデル化した研究に「グッドマンの法則」というものがあります。
クレームが発生していることが前提となるため、今回の話とはややズレますが、ネガティブな口コミはポジティブな口コミよりも発生しやすいという点では共通しています。
マーケティングでは基本的な知識ですし、過去、二次試験事例2で「サービスリカバリシステム」について出題されていることを考慮すると覚えておいても損は無いと思います。
第1法則:クレームを言った顧客は、対応に満足するとその他顧客よりも再購買率が高くなる
第2法則:ネガティブな経験はポジティブな経験に比べて2~4倍の口コミを発生させる
第3法則:企業が適切に情報公開を行うとポジティブな口コミが増加する

理由③ お勧め予備校=良い予備校とは限らない

・ネット上の評価で予備校を選ぶことをお勧めしない最大の理由です。

・予備校の評価を掲載しているHPの多くは、そのHPを通じた受講申込によって、各予備校から紹介料を得ています。

・紹介料の料率は、各予備校によってかなり開きがあります。(HPを通じた集客に力を入れている予備校もあれば、全く紹介料を支払っていない予備校もあります。)

・中には、意図的に高報酬料率の予備校への受講申込を誘導しようとしているHPもあります。

・つまり、HPで強く勧めている予備校=良い予備校ではなく、HPで強く勧めている予備校=高報酬料率の予備校という可能性があります。

・もちろんその予備校が本当に良いという可能性もありますが、少なくともネット上の評価を鵜吞みにして予備校を選ぶことはお勧めしません。

予備校の選び方

では、どのように予備校を選べば良いのでしょうか。

結論としては、自分で各予備校のHPを確認して、自分に合ったものを選ぶことです。
その際に、以下のポイントを参考にすると良いと思います。

POINT① 通いやすいか

・通信で学習する予定の方には関係なさそうですが、模試を会場受験する時や、二次試験の勉強会に参加する時、その他事務手続き等で、少なからず予備校を訪れる機会はありますので、通える範囲内で選ぶべきです。

・特に、本番当日のリハーサルという意味で、会場受験の模試は重要ですから、模試会場の場所を基準に絞り込んでいくのも、方法の1つです。

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POINT② 体験講座を受けられるか

・自分に合う合わないを判断するのに最も手っ取り早い方法は、実際に講座を受講してみることです。

・多くの予備校がwebでの体験授業を公開していたり、無料で生講義を1コマ受けられるサービスを提供していたりしますので、是非これらを利用しましょう。

無料生講義を受講すると予備校から強めの勧誘を受けますが、少しでも違和感を感じたらきっぱりと断りましょう。

POINT③ 学習形態に合ったものを選ぶ

・通学での学習を中心に考えているのであれば職場や自宅の近くで開講している予備校、通信での学習を中心に考えいるのであればDVDやストリーミングで学習可能な予備校というようにご自身の今後の学習形態を想定して、それに合ったものを選びましょう。

・自宅で集中できる環境が無いのであれば、自習室が用意されている予備校、通勤等電車での移動時間が多いのであればDVDではなくスマホで閲覧可能なストリーミングというように、より詳細に学習の仕方を考えることが重要です。

因みに、ストリーミングよりもDVD受講の方が1~2割高いですが、合格後に教材を売却することを考えている方にはDVD付の講座をお勧めします。DVD付の教材の場合には定価の5~6割で売却可能ですが、ストリーミングの教材は低下の2~3割でしか売却できません(購入者はストリーミングを閲覧できないため。)。

予備校リンク

最後に診断士講座を開講している予備校のリンクを掲載しておきます。
どれがお勧めということはありませんので、それぞれのサイトを訪れて、自分に合ったものを選んでみてください。

予備校価格
LEC
270,000円~
資格の大原278,000円~
TAC220,000円~
ユーキャン98,000円~
クレアール
87,500円~
スタディング
54,980円~
診断士ゼミナール
49,800円~

以上、参考になれば幸いです。